軍服コンテストSS

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 ズアーブ兵姿の鈴駆・ありす(CL2001269)が森林地帯を走る。
 手にはライフル。撃鉄を上げ、トリガーに指をかけて狙いをつける。
 発砲。
 木々の間を抜けて飛ぶ弾に、十夜 八重(CL2000122)は一瞬で反応した。
 身体をのけぞる。髪の先端を掠めていく弾。
「あら、よく私の場所がわかりましたね」
 真っ白い海軍服を着込んだ八重はホルスターから拳銃を抜いて相手の方向へ乱射。
 その場から一目散に走り出す。
 弾が後方を抜けていく。
 一方でありすは木の幹に背をつけて相手の乱射をやりすごすと、再びライフルに弾を込めた。
「ヘッドショットのタイミングを逃したわ。けど、チャンスが無くなったわけじゃない。任せたわよ」
「りょーかいです!」
 フォローするように横を駆け抜けていく御白 小唄(CL2001173)。
 旧帝時代の陸軍服を着込んだ彼は、腰から二丁の拳銃を抜いて指でくるりと回した。
 八重を追いかけて走る彼……だが、ぴんと張ったロープに足をとられて転倒。即座にごろごろと転がって片膝立ち姿勢をとると、飛び出してきた蘇我島 恭司(CL2001015)を目視した。
 赤と黒のマントが特徴的な、イタリアはカラビニエリの軍服をきた恭司である。
「悪いけど、トラップも立派な武器なんだよねえ」
 くわえ煙草のままリボルバー拳銃を連射。
 対する小唄はムーンサルトジャンプで回避しつつ、木の幹を蹴って相手の頭上へ。上下反転した状態で銃を向けると、めいっぱいに乱射した。
 弾丸の雨が降り注ぐ。

「フフフ、闘争とは甘露。死とは劇薬。混乱し、錯乱し、弾を撃ち尽くして死んでいくのです……」
 下りた畳み椅子に腰掛け、ほおづえをつく田中 倖(CL2001407)。
 黒い軍服のすそから伸びた足を組み、長いウサギのロップイヤーをかきあげた。
「軍曹、状況を報告してください」
「は。自分は軍曹では……」
 『きをつけ』の姿勢でかたわらに控えていた時任・千陽(CL2000014)が呟くと、横にいた麻弓 紡(CL2000623)が救急箱の角でつついた。
 げほげほと咳払いする千陽。
「はっ! 現在敵戦力と交戦中であります! じ、状況は……不明です!」
 ドイツ式の敬礼をして胸を張る千陽。
「だそーだよー」
 紡は救急箱を開くと、中から飴ちゃんスティックを出して梓に手渡した。
 それを加え、ワルそうに笑う梓。
「フフフ、我が軍の勝利は確実……フフフ……」

「リョージ! こんな所で出会えるなんて運命デス!」
 リーネ・ブルツェンスカ(CL2000862)がレミントン散弾銃を手に突撃していた。
 誰にって、天明 両慈(CL2000603)にである。
 両慈は身体を伏せ、ブローニング重機関銃を乱射。
 リーネはジグザグな乱数機動をかけて回避していく。
「どういう回避行動だ! 人間の動きじゃ無いぞ……!」
「今日こそリョージに勝って、この想いを遂げマス!」
 両慈は機関銃を捨て、拳銃を抜いて対応。
 リーネは残りの距離を跳躍によって埋めつつ。散弾銃の狙いをぴったりと両慈の胸に合わせた。
「ファイアー!」

「やあ赤祢くん、その軍服とっても似合ってるよー。だからとりあえず死んでくれない?」
 廊下の壁に背をつけて、角から拳銃を乱射する四月一日 四月二日(CL2000588)。
 一方で、赤祢 維摩(CL2000884)は開いたドアで弾をしのぎつつ、そっと相手の様子をうかがった。
「そっちこそ、まるで映画に出てくるヴァンパイアだな。そのまま太陽の光に焼かれて灰になれ」
「おそろいの服なんだけど?」
 両者、マントが自慢のカラビニエリ軍服である。
 維摩は弾切れのタイミングを狙って飛び出すと、廊下を駆け抜けた。
 対する四月二日はショートカトラスを抜いて角から飛び出す。
 維摩の刀とカトラスがぶつかり、四月二日は突き当たりの壁に背中をぶつけた。
「ちょっと、銃が無いからって刃物はまずいんじゃないの? ルール読んだ? あ、文字が読めないとか?」
「その無駄な喉から切り落としてやる」

 維摩たちの戦う建物の屋上では、二人の少年が向かい合っていた。
 目も覚めるような青い軍服の御影・きせき(CL2001110)。
 全く同じ軍服を纏った工藤・奏空(CL2000955)。
 二人は腰の拳銃に手をかけつつ同時にダッシュ。
 きせきは零距離で相手の額に銃口を突きつけ、それを腕で払いつつきせきの顔面に銃を突きつける奏空。
 二人は同時に懐の拳銃を抜くや、高速で互いの銃を払って額めがけて引き金をひきまくった。
 その全てが打ち払われ、それた弾が空や屋上アンテナへと飛んでいく。
 奏空、隙を突いて高速のハイキック。きせきの銃を高く跳ね上げる。対するきせきは即座に奏空の銃口に指を突っ込んで妨害。
 残った銃を互いの額に押しつけ合うも……。
 カチン。弾切れである。
「ねえ、弾切れだけど」
「もっとやりたいよね!」
 二人は飛び退き、それぞれの腰にさがった軍刀を抜いた。
 強く踏み込み、狙いをつけ、自らを弾丸にするかのように――。

 激突する刀。
 飛び散る火花。
 交差する刃をはさみ、水瀬 冬佳(CL2000762)と葛葉・かがり(CL2000737)の顔が近づいた。
 日本海軍の軍服を纏った冬佳と、旧帝陸軍の軍服を纏ったかがりである。
「新旧対決といった所ですか」
「そおやなあ。いぢめる?」
 首を傾げるかがり。一方の冬佳は目を細め――両者同時にその場から飛び退いた。
 直後、二人の間を大量の弾丸が通り抜けていく。
「ふわあっ!? 思ったよりすごい反動なんだぞ!?」
 ミニガンを肩から提げた神楽坂 椿花(CL2000059)がよたよたと後じさりする。
 グリーンカラーの軍服を盛大に崩したワンピース姿である。
「でもっ、椿花の前に現われた敵はなんぴとたりとも逃がしはしないんのだ!」
「あかんて、ウチは味方やのに……!」
 木の幹の後ろへと転がり込み、拳銃を抜くかがり。
 一方の冬佳も拳銃を手にこちらの様子をうかがっている。
「ぴゃあ!?」
 椿花が悲鳴(?)をあげてひっくり返った。
 顔を出してみると、エメレンツィア・フォン・フラウベルクがドライゼ銃を担いで細く息を吐いていた。
「おイタが過ぎたわね。リタイアよ」
 くるりと回してかがりへと狙いをつける。
 かがりは幹から飛び出して走りつつ、冬佳とエメレンツィアの銃撃を逃れながら振り向きざまに連射。
「二対一はさすがに不利やね。けど、チャンスを狙って逆転も……っと」
 冬佳の銃を狙い撃ち。飛んでいく銃。
 しかし同時にかがりの足を弾が掠め、転倒。
 仰向けになったかがりは即座に銃を突き出すが、エメレンツィアのドライゼ銃によって打ち弾かれる。
「チェックメイトね」
 額に向けられる銃口。
 一瞬の沈黙。
 刹那の空白。
 エメレンツィアのトリガーが引かれ。
 ぺちん。
 銃口から飛び出したBB弾がかがりの額をはねた。

 むくりと起き上がる椿花。
 冬佳が優しく手をさしのべる。
「大丈夫ですか?」
「ぜんぜん! へーきだぞ!」
 そこへエメレンツィアとかがりがやってきて、誇らしげにブイサインするエメレンツィアに冬佳がおっとりと笑った。
 泥だらけになった奏空ときせき。
「いてて……本気でやるんだもんな、きせき」
「サバゲー、楽しかったね。またやりたいね!」
 そして互いに悪態をつき合う維摩と四月二日がやってくる。
「実弾を撃てば良かったね」
「その頃にはお前が死んでるがな」
 眼鏡をくいくいやりながら現われる倖。
「フフフ、どうやら僕らのチームが勝利したようですね」
「私たちは安全地帯で様子をうかがっていただけですが……」
「言わないの」
 その後ろからやってくる千陽と紡。
「あら、そちらが勝ったんですね。残念です」
 そう言いながらも楽しそうな八重。一方で、勝った筈なのにツンとしているありす。
 二人の後ろから、気を失ったリーネを抱えた両慈がやってきた。
「あら、リーネさん……どうなさったんですか?」
「木の枝に頭をぶつけたようだ。まったく」
「ははっ、皆楽しんだみたいだね」
 渋みのある笑みを浮かべ、恭司が現われた。
「僕は負けちゃったよ。小唄君強いんだから」
「えっと、あ、ありがとう……です」
 身体じゅう泥だらけになった小唄が照れくさそうに出てくる。
 ちらりと周りを見て、ぎゅっと拳を握った。
「とっても楽しかったです。また一緒に遊んでください!」
 彼に皆がどんな答えを返したか、それはもう、語るべくもないだろう。


こちらのSSはたぢまよしかづVC個人企画『軍服コンテスト』参加者の皆様へのささやかな贈り物となっております。
SS担当:八重紅友禅ST