暗くて、深い場所

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 中 恭介(nCL2000002)は、潜入調査を終えた覚者達の報告を受け、頷いた。
「潜入調査お疲れ様、だ。しかし……」
 中は絶句した。エリス・レンバートが、分かりやすい悪党であったのなら、理解できる。
 悪党と行かなくても、自分の利益を追求するだけの人間だった、というのなら、理解できる。
 エリスはそのどちらでもなかった。
「純粋に――他人を思いやって、他人を破滅に導くと?」
 人のために人を破滅させる。
 まったくもって、本末転倒で、理解不能な人物。
「おっさん達が調べた限りは、そうさね」
 緒形 逝(CL2000156)が言った。
「何せ全く――これっぽっちも、あの女は悪意を抱いていなかったのさ。おっさん達が身分を明かした後も、むしろ喜んでいたよ。はっきりと言えば、普通じゃあないね」
 人の感情とは、これ一方だけに偏るものではない。
 善意があれば悪意もある。状況に応じて、様々に変化するのが人というものだ。
 善意だけで構成された人間はいない。悪意だけで構成された人間もいない。
 もしそういうものがいるのなら、それはもう、まともではないものだ。
「話し合える、とかいうものでもないと思うんよ。アレはなんつーか……人間の形をした妖みたいなもんだ。もう、大元で考えが違う。分かり合えない。まぁ、分かり合うつもりもないけど」
 『黒い太陽』切裂 ジャック(CL2001403)は真顔でそう言った。
「そこまで面倒な相手か」
 中は嘆息した。
「とりあえずだ。君たちが調査してれた資料に従って、エリス・レンバートのデータを作成した。後で確認しておいてくれ。それと、今後の我々の方針だが」
 中は一度、言葉を区切ると、覚者達を見まわしてから、続けた。
「地下倉庫に捕獲されていた低級妖と、信者の動きが気になる。恐らく、何らかの計画が動いているのだろう。まずこの動きを阻止したい。すでにエージェントによる調査は行っているし、夢見達にも、それらしい夢を見たら報告する様に連絡はしてある」
 この計画を阻止してから、エリス・レンバート本人を叩く。
「とは言え、直接エリスと接触したのは君達だ。奴の危険性については、君達の方が肌で感じているだろう。もし他のプラン……もう一度彼女に接触したいというのでもいいし、今すぐ彼女を叩く、というのでもいい。兎に角、意見があったら言ってくれ。現場の意見は可能な限り汲み取ろう」
 そう言うと、中は解散を宣言した。

関連依頼:
『五里霧中の捜索』(ST:洗井 落雲
参加メンバー: 春野 桜(CL2000257) 獅子神・玲(CL2001261) 明石 ミュエル(CL2000172)切裂 ジャック(CL2001403) 七海 灯(CL2000579) 東雲 梛(CL2001410) 中田・D・エリスティア(CL2001512) 緒形 逝(CL2000156)