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<大妖一夜>から一日開けて――
 政府の官僚たちは顔を突き合わせて頭を悩ませていた。
 資料には大妖が一夜で及ぼした被害と、それが及ぼす影響が書かれてある。

「事実上、AAAは崩壊したということか」
「特等の三人も行方不明だ。AAAを運営する頭がいなくなり、生き残ったのは二割未満。決定的だろう」
「京都支部の職員が多く生き残ったのは僥倖か。とはいえこれは――」

 ため息とともに、言葉が止まる。
 絶望的だな、そんな空気が場を支配する。それはここに集まった人たちの共通の気持ちだった。

「ともあれ、治安を維持する手段は考えねばならない。もはやなりふり構ってはられない」
「しかしどうする? 今の段階で国の治安を維持できる組織など――いや、それは」
「FiVE、か」
「そうだ。京都にある神秘解明組織。多くの覚者を有し、今まで多くの実績を生み出してきた」
「確かに戦力的にはそれでよかろう、だが組織の規模としては全国の治安を守るには足りない」
「問題はまだあるぞ。あそこには年端もいかない子供がいる。彼らに『権力』と言う責務を負わすのか?」

 喧喧囂囂と続く会議。
 しかし、寄る辺がないのも事実だ。今日本を守るに値する組織が他にない。それは覆しようのない事実なのだ。
 犯罪組織である『七星剣』や『イレブン』は言うに及ばず。他の覚者組織に至ってはAAA崩壊後、姿をくらます組織もあった。

「つまるに――経験不足、か」
「突発的な妖の発生。それに対応できる経験を持つ人間が足りない」
「彼らにより救われたという人も多い。単純な戦力と言うだけではない。組織としての名声も高い」
「神秘解明のためとはいえ、古妖とある程度の繋がりがあるのも大きい。古妖と妖は敵同士だ。上手くすればFiVEを通じて妖打倒に手を貸してもらえるかもしれない」
「大妖に抗した、というのも一つのアピールポイントとして使えるだろう」
「確かに大任だが、彼らならできるかもしれん。そう思わせるだけの実績はある」
「……そうだな。足りない人員や基地などはAAAのモノを使おう。AAAの生存者にはFiVEのバックアップと言う形で活動してもらう」
「その辺りが落としどころか」

 重い溜息の後に、その結論が出る。
 彼らは急ぎ資料をまとめ、FiVEに使者を送る。
 今後の日本、今後の国民。その全てを守る盾となってほしい、と――